一皮むけた話(トラウマとの決別)
コロナで外出自粛が続く中、ずっと家にいることによって
ある一つの悩みが生じた。
それが、「過去のトラウマの到来」である。
ふとした瞬間、ふと過去の最悪なシーンが走馬灯のように蘇り
「こうなったらどうしよう?」を考えてしまうのだった。
これが結構苦しくなってきたので、ある友人に相談をした。
友人は快く相談に乗ってくれたが、「結局は自分と向き合うしかないよね」ということだったので、ついに私は過去のトラウマと向き合うことにした。
私の場合、そのトラウマたちは主に人間関係によるものだった。
結構心の奥底に闇が巣食っていたので、気持ちを少しでも明るく、盛り上げるべく
名探偵コナンばりのタイトルをつける事にした。
ここでは一つの例をあげてみようと思う。
case1:いきなり距離をおこうと言われる事件
名探偵コナンばりの、とは言ったが、ここで重要なのは「case1」というかっこいいフレーズである。なんか探偵っぽい。私のテンションは上がってくる。
もっとコナンっぽくしてみた。
case1:いきなり距離をおこうと言われる事件
犯人:〇〇
タイトルで犯人が判明してしまうという、ミステリーとしては最大のタブーに切り込んだわけだが、ここでの登場人物は犯人だけなのでよしとする。
そして私は、この事件の詳細を事細かに書き連ね
それに対する私の気持ち(辛かった、悲しかった)を書いた。
何が嫌だったのか、何に傷ついたのか、も書いた。
加えて
・当時の私に言ってあげたいこと
・この事件から学んだ事
も書いた。
こうすることで浮かび上がった一つの真実。
それは、「私は彼を好きではなかった」ということだった。
正確には、当時の私は彼の事が好きだったのだけど、
相手を思いやったり、慈しむことが無かった。(今の私に言わせると)
そんな中でお互いの仕事が忙しくなり、すれ違ってしまった。
お互いがお互いの気持ちに配慮せず、関係を構築することを放棄してしまった。
さらに、彼は本当はこんな事があったのかもしれない、という
彼の背景を想像し、仕方なかったのかもしれない、とまで思う事ができた。
もちろん、彼の言動によって私が傷ついたことは事実だし
その言動全てを簡単に容認できるわけではない。
けれど、彼との出会いを最初から振り返った時に
疑問に思う事が多くて、やっぱりあの時終わって正解だったのだ、タイミングが悪かったのだ、と心から思う事ができた。
苦しくなったり、もやもやしたり、不安に思う時は
自分の中に巣食う何かがいるはず(消化できていない出来事があるはず)なので
ノートに書いてみたりして、当時の気持ちを客観視してみると
傷は癒えていく。
深く負った傷は簡単には癒えないかもしれないが
繰り返すことできっと、後で笑えるまでに傷が回復していくのだろう。
現に今、私は一皮向けた気分でいる。
トラウマとはさっさと決別して、楽しく気分よく過ごしたいものですね。