【自分の心の声とやらを優先】家まで2時間かけて、山を越えて帰ったときの話
突然だが、私は自然が好きだ。
山が好きだ。花が好きだ。動物が大好きだ。
そんなわけで、今日は自分の心の声を優先して登山してきた。
きっかけは、鎌倉で茶道のお稽古をした帰り道のことである。
バスで帰ろうか、電車で帰ろうか、考えていた。
その時
「あ〜空が青くて風が気持ちいい〜自然の中に行きたいナ♡」
と、私の中の姫様が仰ったのである。
今日の私の服装は、ひざ下までのフレアスカートにトートバックという超軽装である。
え、まじすか。と思いつつ、「アリ!!!!」と私の心はざわめいてきた。
2時間かけて山を越えれば住んでいる街に出ることは事実として知っている。
途中まで一緒に帰っていた生徒さんに「ちょっと今から山越えて帰ります」と唐突に宣言し、別れてからGoogleマップを開く。
よし、いけるぞ。
現在地と、家までのルートを確認し、ニヤつく。
現在地から山の入り口までは行ったことのないルートだったが、どうやら住宅街を入っていくようだ。知らない街への冒険は私の胸が騒ぐ。ワクワク
しばらく歩くと、高級住宅地っぽいところに出て、隣がもう山肌w(しかし、ここは私の目指している山ではない)
紫のかわいいお花と、綺麗な青い空で私の心はときめく。
まるでメイちゃんとさつきが住んでいそうな雰囲気
住宅と山が一体化しているのである
すきすき、こういうのすき
ひたすら歩き、山に入った。
鎌倉は今や大人気の観光地と化し、小町通りから八幡様(鶴岡八幡宮)近辺は尋常じゃないくらい(私からすると)混んでいる。
しかし、私が今日歩いたのは、ごく普通の住宅街。恐ろしいほど人がいなかった。
山は山で、鳥の声しかしない。人がいない。
山に入る時に、いかにも「山登ります!!!」という服装をしてスキーの棒みたいなものを両手につけて歩いているおじいちゃんに遭遇したが、対して私は「ちょっとスーパー行ってきます!」くらいの服装だったもんで、一人で笑った。
地面は濡れてるし、山道は急だし、人はいなくて、いまここで私が連れ去られても誰もわからないなあ、と思いつつ、「私は山の王と化している・・・!」という謎の発見(!?)を一人で楽しみながら山登りしてた。
ちょっと山越えて帰るわ!なんて、友達に言ったら面白がられる(それか引かれるのどっちかw)なあ、と思いつつ、それでも今日は遠回りしても住宅地を散歩して山に登ってよかった。
渋谷で飲もう!って言われるより、山のてっぺんで飲もう!って言われた方が私は嬉しいなあ、っていう新しい自分の価値観が知れたし、昔の人が山を削って道を作ってくれたことに感謝がわいた。
じっくり考える時間もとれたし、かなり思考を整理できた。
誰にどう思われようとも、自分が好きなことやアンテナが反応することの方に寄ってみる、やってみることってすごく大事。
満たされるし、面白い。
そうやって小さなことから自分を解放していって、心の声に従って生きていけたら
人生本当に豊かだよね。そう思った土曜日でした。