成長と変化、には2パターンある
海獣の子供を観てきました。
水族館とか魚とか生き物が好きな人は観たら感動すると思う!
描写がとっても綺麗です。
あと、めっちゃ哲学的なので、論理的な話や宇宙とか壮大な話が好きな人はハマると思う。内容が濃くて、難しくて、面白いです。あと米津さんの歌が最高です。
さて、昨日↓に続きます。
昨日の記事で、自尊心がびっくりするくらい激低だった私でも、ちょっとずつ変化していって、今では真逆を味わってますよ、みたいなことを書きました。
その過程には数年かかっていますし、いろんなことがありました。
ただ、私がずっっっっと囚われてきて、これが原因でうまくいかなかったものがあります。
それは
変化と成長を求めようとすること
でした。
変化、成長、っていうキーワードが大好きでしたし、昨日より今日少しでも良くなってたいって いつも言ってました。恋人への条件もそういう考え方の人を挙げてました。
私自身は、毎日なにかしら動いたり情報をインプットしているので成長しているつもりなんです。なのでなんにも疑問を持たずにいたのですが、いつも満たされなくてイライラしてました。(今考えるとね。優しいってよく言われるけど、腸煮えくり返ってたことなんどもありますw)肌荒れも治らないし、転職してもひどい扱いを受けることに変わり無いし、どうしてなんだろうなあって疑問に思い始め、やっと気づいたのです。
あ、変化と成長を求めるのって、自分のことを認めてないからだ。自分に価値が無いって思ってるからだ。
とね。
成長と変化には、2パターンあります。
一つは、自然にまかせるもの、またはゆるゆるっと流れるように変わるもの。
1年過ぎたら1つ歳を取る、髪の毛が伸びる、楽しいデートを想像していつもとは違う服を選ぶ。
もう一つが、私がハマっていたもの。
不自然なもの、今の自分を否定して、頑張りと努力で変えようとするもの。
今の自分から逃れるために、今の自分では不安だから、自分ではない誰かになろうと頑張ることはこれに入ります。
よくある行動としては、スキルや資格取得に躍起になったり、意識高い系の本を読んだり、セミナーに行くこととかですかね。
表向きは「良くなるために前向きに努力している」ように見えますが、根っこにあるのは「自分への否定、恐怖」です。
これに気づいたのは、元彼が宗教を熱心に信仰している姿を見たおかげです。
何かの行動をするとき、「なぜそう思ったのか?」の根っこを掘った時の感情はこんな感じです。
何かを学ばなければ→今の自分は価値が無いから(自己否定)
仕事で成果をあげなければ→スキルを得ないと将来食えなくなるから(恐怖)
スキルを増やさなければ→生きていけなくなるから(恐怖)
モテるテクを学ばなければ→孤独死するから(恐怖)そのままの自分には価値がないから(自己否定)
自己否定と恐怖のオンパレードやん
自分自身で勝負するってなると不安です。
自分が何かを生み出すことはできないと思っています。
自分は愛されないと思っています。
どうせ人は離れていくと思っています。
根っこを掘ったとき、私はまさにそんな感じだったんです。
そして、この二つ目の闇深いところは
どこまで行ってもゴールが無いことです。
今の自分を否定している、もしくは未だきていない未来に対して何らかの恐怖を抱いているので、頑張る先が明確になっていません。
今日おばあちゃんと会って話したのですが、「ウサギが欲しいと思っている」と言われました。
それ、1年前も聞いたwww
つまり、「ウサギが欲しい」と思っているだけで、時間だけ過ぎていきます。
いつまで経ってもウサギが欲しい状態が続いていきます。
(本当に手に入れる人は、ウサギ飼ったって報告がすぐきます。)
心理学の知識を使うと、「想いが強い方向に現実が創造されていく」のです。
つまり、こういうことになります。
自分に価値が無いと思うので、成長して付け足そうと頑張る→自分に価値が無いと思っていることが出発点なので、一つ成長したとしても、また越えるべき課題が出てくる→どこまで行ってもゴール無い。無限ループ。
自分に価値が無いことを出発点にすると、自分に価値がないことを証明するイベントが頻発します。そして、そのイベントをクリアするためにまた頑張ってしまうわけです。
まさに私も、
・誰もやりたがらない雑用を押し付けられ終電まで帰れない日々
・リストラ勧告
・お局からいじめられる
・パワハラ
・浮気される
などなど、そういうことが降りかかりました。
降りかかるたびに、「なんのこれしき!もっと自分を磨いて、次はこんな想いしないぞ!」って頑張ってました。結果はあまり変わらず、形を変えてまた降りかかってましたね、今思えば。
まとめると
「成長、変化」と聞いて、「やらなきゃ(だって自信ないし)」と思っていたり、変な緊張感を感じてしまう人は闇深い方に考えてしまってます。
手っ取り早い方法としては、成長しようとか変化しようと思うことを止めることです。
一旦ストップすることです。
人と比べず、良くなろうとせず、ただ今のありのままの自分を観察することです。
なにが好き?なにをしている時が楽しい?どんな人と一緒にいたい?どんな仕事をしていたい?
そんな、嬉しくてワクワクするようなことを考える時間を増やすことです。
私のリハビリは、動物に触れまくる、植物を育てる、映画を観まくる、料理をする、小説を読む、とか、成長や変化と一切関係の無いことです。
昔の自分なら、時間を割くことに躊躇していたことです。
これをゴリゴリやりました。そしたら抜けてきました。
変化や成長っていう言葉は、本来明るくて軽いんです。
子供の成長って速くてみずみずしいじゃないですか。
彼らは頑張ろうとしなくても、楽しんで生き生きと日々生きているだけで背が伸びたりするじゃないですか。
それと同じで、ふと気づいたら「あれ?なんかちょっと前より変わったかも?」と思うくらいでちょうど良いと思うんです。無理して成長しなくても、変化しようとしなくても良いと思うんです。
うちのキンカンの木に芋虫がちょっと前から住み着いているんですが、毎日ものっすごい遅いスピードで葉っぱ食べてます。まじで遅いんです。
でも、ちょっと前に比べたら確実に大きくなってるんです。
そのうち蛹になって蝶になるんでしょう。決して急いでないけど、生命の仕組み的にはちょうど良いタイミングで蝶になるんですよね。
私たちもそれと同じで、自然に任せて今を楽しんで、今の自分で生きることがまず大事なのです。
今日も長文になりましたw